ほぼ会話で、後半は前作データロードがある場合の選択肢が元になっています。 1年目から仲がいいので、アイリーンの台詞はゲームより柔らかめです。
2年目4月から発生するイベントの為、アリアは自分の気持ちに気付いています。 また、この時点でアイリーンは他6人の勇者全員と面識があります。 (フェイン以外は、一度会って、アリアが簡単に紹介したくらいですが)
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「あっついわね、ほんと」 「………」(←どう答えればいいか分からずに困っている) 「…ああ、そっか、アリアはそういうの、感じないんだっけ?」 「はい。気温や湿度自体は分かるんですが、その影響を受けないので…。すみません…」 「前に、夜風が冷たいみたいなことは言ってたもんね。 別に謝らなくていいわよ。地上をあちこち飛び回る天使が、移動するたびに暑い寒いって言ってたら大変だろうし」 「でも私はよく、皆さんと同じように地上を感じられたらいいのに…って思います」 「あはは、なんかアリアらしいわね。私は何処に行っても快適なのが羨ましいけど…。こういうのって、ないものねだりなのかもね」
「この辺り、森が深いから少し涼しくなったね。 ね、聞いてもいい? 天使も男女の区別はあるの?」 「ええ、ありますよ」 「じゃ、恋愛感情とかも?」 「そ、そうですね…、私のような階級の低い天使は、感情は人とほとんど変わらないですが…」 「ふぅん。じゃあ、人を好きになったこともあったりする?」 「えっ!? え、あ、その、えっと…」 (↑まさかそう来るとは思っていなかったので、ものすごく分かりやすく動揺) 「その反応、アリアいま、好きな人いるんだ!?」 「!!!」 「きっと勇者の誰かよね。誰だろ…?」 「あ、あの、アイリーン…」 「んーと…名前、何だったっけ? 無愛想で怖そうな感じの…。 ……思い出した、クライヴ! クライヴ・セイングレント! 彼でしょ?」 「………」 「アリア?」 「……私、そんなに分かりやすいですか…?」 「好きな人いる?って聞かれてあの反応じゃ、恋してるのはバレバレだけど、相手がクライヴなのはただの勘よ。 アリアが好きになる人って考えて、正反対っぽいのに何故か一番しっくりきたのよね」 「そうですか…。クライヴは気付いていないといいのですが…」 「何で? 気付かれたら困るの?」 「はい。伝えるつもりもないですし、私のことで煩わせたくないので…」 「うーん、アリアに好かれたら嬉しいと思うけどなー。まあそれなら、ここだけの話にしておくけど」 「ありがとうございます」 「…あのさ、クライヴとのこと、もし誰かに聞いてほしくなったら、私に話してね。 ……ほら、誰にも言えない恋って、やっぱりちょっとつらいじゃない…?」 「アイリーン…?」 「あ! あそこにキラッと見えるの、川よね? ……良かった、罠じゃなくて気のせいだったみたいね。 そだ、汗もかいてるし、気分転換に水浴びしよ!」
fin.
2020,08,30
♥ ありがとうございます♪
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メッセージ ありがとうございます♪
ずっと前からぼんやり脳内プロットを作っていたネタですが、SSにするのは難しそうなので、この状態でUPすることにしました。
「気温や湿度自体は分かる」は私的設定です。 あとアリアは〔フェインへの想い〕で、アイリーンの片思いの相手に気付きます。
アイリーンもアリアが気付いたのを察していますが、次にこの話をするのは、〔手紙〕の時になるんじゃないかと…。
アイリーン&アリアは、〔聖都を眺める〕もいつか書いてみたいです。
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