《ループの私的設定》

・前置き・

  • ・ゲーム本編,公式設定資料集,小説版を参考に、かなり私的解釈をしています。
  • ・アヴリル&ディンアヴが大好きな奴が書いていますので、思考が思いっきり偏っています…。
  • ・おかしいと思った箇所は、都度細かく修正しています。
     ここは変! という所は、メールでお知らせいただけると嬉しいです。

*瑣璞さんに大変助けていただきました! 多謝♪


・簡単な結論・

とりあえず先に、結論だけ簡単に書いてしまいます。
「パラレルED」のSSは、ゲーム本編より後の時間軸で、

  • ・2度目のTFシステム暴走時に、オリジナルのミーディアムとツインフェンリルが古代に飛ぶ。
  • ・「意識の入れ替え」は発生せず、アヴリルはループの記憶を持ったまま現代に残る。
  • ・トニーが、現代に残ったアヴリルの後見人になる。

…という、私的設定を元にしています。

下記「ループの始まり」「ループの終わり」は、考え方の経緯を書いていて長文なので、
興味を持たれたら、読んでいただけると嬉しいです。


・ループの始まり・

設定資料集の「アヴリルと世界に関する考察 03」で、「出発点=終着点」は判るのですが、
それ以降の説明がどうにも飲み込めず…。
「現代からの影響を一切受けていない古代」は、「始まり」として必ずあるはず、という、
最初から私的解釈全開な思い込みから、「ループの終わり」を考えてみることにしました。

なおこのページでは、冷徹な指導者だった頃のアヴリルの意識を、
便宜上「リリティア」としています。

アヴリルが最初にディーン達と出会った時間軸を、仮称【次元A】とします。
ゲーム本編の〔記憶の遺跡〕や〔改造実験棟sect:0〕などでのアヴリルの台詞の一部は、
この【次元A】では事実だったのでは、と考えて、

  • ・1度目のTFシステム暴走時点では、「意識の入れ替わり」が発生していない
  • ・コールドスリープは、期間も解除者も想定されていない
  • ・アヴリルの記憶喪失が、過去で自身により記憶を封印したことによるものではない
  • ・アヴリルが一度過去に戻って創ったものが存在しない

といった違いがあった、と仮定します。
「意識の入れ替わり」がなくても、

  • ・強硬派が宇宙へ旅立つ
  • ・リリティアのコールドスリープ
  • ・アヴリルの記憶喪失

などは発生しないと、ストーリーが現代に繋がっていかないので、
それぞれの理由を、

  • ・強硬派の旅立ち:星のエネルギー大量消失により、TFシステムが停止→封印された為
  • ・コールドスリープ:強硬派の帰還と、惑星機能の回復を待つ為
  • ・記憶喪失:長期に渡るコールドスリープの影響

とすると、【次元A】でも古代~現代までの流れに矛盾は生じない、…はず。
ディーンの武器は、終盤の神々の砦でアヴリルが言っていた通り、
「ブラックフェンリルで何とかした」のかも…?(笑)

あと、2度目のTFシステム暴走時の状況も違っていた、と考えています。
【次元A】では、次元の乱気流に巻き込まれた結果どうなるのかを、
アヴリルもまだ知らないはずなので、

  • ・次元の乱気流に巻き込まれると危険、という認識はあった
  • ・過去の意識と入れ替わることは知らなかった
  • ・ひとりで内部に向かったのは、自分が創った施設という罪悪感から

のではないかと…。

ゲーム本編ではアヴリルから、「必ずまた会える」「約束します」と言っていますが、
【次元A】では、「絶対」と言い切れる確証が何もない。
また、ゲーム本編でディーンが「必ず戻ってこいよ。約束だからな」と言ったのは、
アヴリルがTFシステム内に入った“後”です。

では、アヴリルが「ディーンのいる場所に戻る」ことを「約束」と捉えたのはいつなのか…?
本当に勝手なイメージですが、【次元A】では、罪悪感から自分を犠牲にすることを心配して、
ディーンがアヴリルに“直接”、「必ず戻ってこいよ。約束だからな」と言ったとすると、
アヴリルがあそこまで「約束」を大切にする理由になるんじゃないかな、と…。

そして、次元の乱気流による「意識の入れ替わり」で「過去」に飛ばされ、
アヴリルが12000年後の為の手筈を整えて、再びコールドスリープに入る時間軸が、
ループの始まり=仮称【次元A’】になる、と仮定しました。


・ループの終わり・

この「ループの始まり」を前提として、

  • ・タイムパラドックスが起こらない
  • ・両種族共存への道が残される

この両方を満たせば、ループを終わらせることができるはず。

設定資料集には、様々なことの裏にアヴリルの意思が介在、との説明がありますが、
過去に元々なかったものを創った時点で、「現代までの歴史が変わる」可能性が出てくるし、
コールドスリープから現代が12000年間もあるので、過去に手を加えれば加えるほど、
その分「現代までの流れ」が何処かで破綻してしまう可能性も高くなるんじゃないかと…。

これは、事前の暗示による現代での言動にも同じことが当てはまるはずなので、
個人的には、設定資料集の説明だと、ちょっと作為的過ぎるような気がするんですが…。

そこで、「両種族の共存」以外の「歴史の改変」は極力減らさないと逆効果かも、
という私的解釈を元に、タイムパラドックスを避ける為にどうしても必要なのは、
ゲーム本編でもアヴリル作と明確な、ツインフェンリルとミーディアム、と考えた結果、
その2つが古代⇔現代を行き来する流れができればいいのでは、と…。

その何処かの次元を、仮称【次元X】として、
アヴリルがTFシステムに入った後の流れを、下記のように考えてみました。

・アヴリルがTFシステムに入った直後に、ディーン達の前にヴォスルングが現れる。
 (ゲーム本編よりも、ヴォルスングが早く登場)
   ↓
・ヴォルスングが、アヴリルがシステム内に入った経緯やツインフェンリルのことを聞く。
 これまでの知識から、次元の乱気流でアヴリルに何が起こるのかを察する。
   ↓
・ヴォルスングが下記のような理由を挙げて、ディーンと一緒にTFシステムに入る。
 ①オリジナルのミーディアムを使えば、アヴリルを援護できるかもしれない。
 ②怨念とのケジメをつける為、またTFシステムの構造に詳しいので、同行する。
 ③次元の乱気流の場に大人数で立ち入ると却って危険が増すので、ふたりで行く。
   ↓
・アヴリルがTFシステムを停止させた直後に、ディーン達が追い付く。
   ↓
・ディーンがミーディアムの「仲間同士を繋ぐ」力で、アヴリルを次元の乱気流から引き戻す。
 代わりに、ミーディアムとツインフェンリルが、次元の乱気流の中に消える。
   ↓
・同時に、TFシステムが停止したことで行き場をなくした怨念を、ヴォルスングが倒す。
   ↓
・次元の乱気流が消滅し、アヴリルは「意識の入れ替え」なしに現代に残る。
 (アヴリルは現代に血縁者がいない為、トニーが後見人になる)
   ↓
・ミーディアムとツインフェンリルが、12000年前の次元の乱気流の時点に飛ばされる。
 それにより、仮称【次元X’】が発生。
   ↓
・【次元X’】で、リリティアが【次元A】と同様の経緯でコールドスリープに入る。
   ↓
・ミーディアムは「真の所有者を選ぶ」機能により、「製作者不明」のまま、様々なヒトの手に渡る。
 12000年後、最終的に仲間達の元に辿り着く。
 (ツインフェンリルもある意味「所有者を選ぶ」ARMの為、同様、…なはず・汗)
   ↓
・ストーリーが、【次元X’】の現代へ。

こうすると、【次元X】で製作されたミーディアムとツインフェンリルが古代~現代を巡るので、
この次元以降で「ヒトのループ」は生じない。
また、2度目の次元の乱気流の時点では、コピー後起動されたミーディアムが多数あるので、
オリジナルが現代に残らなくても、両種族共存の道は残されます。

「コピーされたミーディアムからさらにコピー可」は、小説版の記載箇所は判るのですが、
ゲーム本編では何処で出てきたのか、見付けられませんでした…。
でも、オリジナルからしかコピーができないなら、味方パーティだけ協力すればいいわけで、
人間とベルーニ族全体の協力体制と言うからには、人間の誰もが協力できないと…、と思い、
ゲーム本編でも同じ設定だろうと解釈しました。

この私的設定の【次元X’】のアヴリルは、ループの記憶を持たない形になりますが、
【次元A】もそうだったし、これでアヴリルに関しては出発点≒終着点になるので、
ループは終わるし、重大なタイムパラドックスも起きない、……はず??

実は最初は、ヴォルスングがアヴリルの代わりにTFシステムに入る、と考えていたのですが、
ヴォルスングからそれを申し出たとしても、「自分以外が次元の乱気流に巻き込まれる」ことに、
アヴリル自身の「意志」が少しでも働いた状況を作ってしまうと、彼女の性格からいって、
それを悔やみ続けて、ディーンと幸せになることなんて絶対に望まなくなりそう、と思い直し、
ミーディアムとツインフェンリルを飛ばす、というご都合主義的な荒業を思いつきました。


一応、個人的にはこれでなんとか、「ループの終わり」を考えられたかな? と…。
できたらこの「ループの終わり」は、いつかちゃんとストーリーにしたいです。
ツインフェンリルの扱いがかなり微妙な状態だし(具体的なことは、これからまた考えます…)、
最初から設定資料集に盾突いているので、そもそも論外、という可能性もありますが…。

とりあえず、今後パラレルED設定のSSを書く時には、この流れを下敷きにしようと思います。
ループが終わるのは、厳密に言うと【次元X’】なのですが、当サイトの「パラレルED」は、
上にも書いた通り、アヴリルがループの記憶を持つ【次元X】での話になります。

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